*

ふきのとう味噌

公開日: : 最終更新日:2015/03/11 旬のもの

実家から荷物が送られてきました。

その中に入っていたのが、「ふきのとう味噌」。

いやー、何年ぶりだろうか、ふきのとう味噌を味わうのは。

自家製ふきのとう味噌を送ってきた父は、電話の向こうで「塩気が効きすぎた」って言ってたけど、ごはんのお供にはちょうど良かった。

少し箸でとって口に運ぶと、独特の苦味が口の中に広がり、これまた独特の香りが鼻腔を抜けてゆく。

あぁ~、懐かしい!

子供の頃は、苦手だったなぁ。

なんで大人はこんなものを食べるのだろうと、真剣にそう思っていました。

以前、熊は毒があることを警戒して苦いものを食べないということを知りましたが、子供の頃の味の好みって、案外自己防衛的なものなのかも知れませんね。

思えば私の場合、においがきついものは、大体苦手でした。

偏食という訳ではなくて、食べはするんですが、においに敏感だったため、おいしいと感じなかったんです。

海も山も近くて、新鮮な魚介類や季節の野菜・野草にも恵まれていたのに、今から思えば勿体無い話ですが。

 

ところで、ふきのとうって漢字で書くと「蕗の薹」です。

ふき=蕗(山とかに生えている「フキ」です)

とう=薹(アブラナやフキなどの花軸や花茎のこと)

つまりフキの花の茎なんです。

初めて知ったときは、恥ずかしながら「え、ふきのとうってフキだったの?いや~、てっきりフキノトウっていう植物かと思ってたぁ。」です。

自生しているふきのとうが目に付くようになるのは、大体花が咲く前の葉が開いた状態の時なんですが、実家のあたりでは、ここまで育ってしまうと食べません。ふきのとうとして価値があるのは、葉が開く前のつぼみの時です。下の写真のように、つぼみが少し開いたものでも苦味が強くなるので、小さくてしっかり閉じた状態のものだけを選びます。

hukinotou12_L

だからふきのとうの旬の時期はとても短いです。

 

今回は父の気遣いのおかげで、本当に久しぶりに実家のふきのとう味噌を堪能できました。

たとえ当時は苦手だったものでも、その味が子供の頃の記憶を蘇らせてくれました。

ふきのとうやふきのとう味噌は、今や通販でも買えるようですが、きっと実家で作ったものとは味が違うんだろうな~と思って、まだ試したことはありません。

広告

関連記事

umi420x420

さよりは低脂肪・高蛋白+ビタミンC。そして甘い。

そろそろ、さよりが旬の時期になりました。さよりは一般的に早春の魚というイメージがあります。

記事を読む

広告

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

広告

a0006_001938
能登の特産品 珪藻土の切り出し七輪

見直される七輪 今時、街中に住む人達であれば、焼肉店以外で...

DSC_056011
松波飴-手作り少量生産の元祖じろあめ

「じろあめ」って何? 奥能登地方には500年以上にわたって...

iwanori
天然・手摘みの希少品 珠洲の岩海苔

同じ能登の岩海苔でも、輪島の方では海苔畑で収穫しているようで...

IMG_2801-480x480
ちょっと不思議な梅の木「思いのまま」

今住んでいるところの近くには、梅の木が結構あります。...

umi420x420
さよりは低脂肪・高蛋白+ビタミンC。そして甘い。

そろそろ、さよりが旬の時期になりました。さよりは一般...

→もっと見る

PAGE TOP ↑