「いちご狩り」って始まるの早くない?
そういえばいちご狩りのシーズンがはじまってるんだなぁ、と思ってちょっと調べてみました。
関東の場合、早いところで12月中旬というところもありますが、ほとんどのところで1月から始まっています。
なんというか、昔とはかなり違いますね。
これもいちごの品種改良や育成手法が進歩したおかげなのでしょうか。
自分が子供の頃のいちご狩りというと、5月後半というイメージです。
どうしてこんなに早くなったんだろうと思っていたら、どうやら主な理由はクリスマスにあるようです。
今や日本のクリスマスケーキの定番といえばいちごのケーキなので、それに合わせて出荷するためにいちごの収穫時期が早められ、そのためいちご狩りの時期も早まったらしいです。
ところで、今スーパーやいちご狩りで一般的ないちごって、本当に美味しいですか?
自分もいつのまにか慣らされてしまった感がありますが、記憶の中のいちごの味に比べると、全然美味しくない!
味が薄くて全然物足りない!
ケーキなんかで使うことを前提にして、まずは形がきれいでバラつきが無く、加工されたときに味のバランスを崩さないような品種が現在の主流なのでは?と思ってみたり。
子供の頃に食べていたいちごの品種って何だったんだろうと思って調べたところ、どうやらあれは「宝交早生(ほうこうわせ)」だったようです。
宝交早生は、味についてはいまだにトップクラスだし育てやすいそうですが、果実が柔らかくて日持ちしないため、だんだんと他の品種に押されて生産者が減っていったようです。
言い換えれば、最近おもに見かけるいちごは、傷みにくくて日持ちがする流通に向いた品種だということです。
宝交早生は最近主流の品種に比べて、小粒で形もそろっていませんが、香りが強くて甘味と酸味のバランスが良いです。
で、その宝交早生ですが、もう味わうことが出来ないのかというと、そうでもありません。
栽培用の苗は普通に販売されているし、その育てやすさからか、趣味でいちごを栽培する方には一定の人気があるようです。
また、数は少ないものの生産農家も残っています。ただし、日持ちの関係で、おそらく地元にしか出荷されていないのではないかと思います。
そして、探せば宝交早生のいちご狩りが出来るところも見つかります。
宝交早生の名前の由来が、宝塚で交配されたからということもあってか、関西地方に比較的多くあるようです。
私の記憶にあるいちごの味は、能登半島の先端に近い赤碕のいちごです。
子供の頃の赤碕いちごは、すべて露地栽培で太陽の光を十分に浴びたものでした。現在は一部ハウス栽培もありますが、ほとんどの畑は以前のままです。
赤崎いちごは、近隣の店頭にも並びますが、やはりいちご狩りで味わうのが一番です。
機会があったら、ぜひ天日で育った完熟の宝交早生を味わってみてください。
一度口にしたら、その味にびっくりすると思います。
感動するくらい美味しいですよ!
唯一、難点を挙げるとすれば、普通に売っているいちごの味に満足出来なくなることくらいですね。
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